私たちは、貴社のブランドが輝き、測定可能な事業成果をもたらす、高性能のマーケティング機能と自律成長組織の構築を専門としています。
前回の記事では、事業の停滞を打ち破るには、まず「人の壁」を乗り越え、メンバー一人ひとりが自走する組織を作ることが重要だとお話ししました。素晴らしい戦略があっても、それを実行する人がいなければ意味がありません。しかし、そもそも「何のために、私たちはこの事業をやっているのか?」という、最も重要な問いを忘れていませんか?
「売上だけでは見えない、本当の価値とは?世界の事例から学ぶ、サステナブルマーケティングが企業を変える理由」
「サステナブル」と聞くと、「環境に優しいこと」「CSR活動」といった、どこか遠い義務のように感じられるかもしれません。しかし、これは単なる社会貢献活動ではありません。むしろ、この不確実な時代を生き抜くために、企業が「何のために存在するのか」を再定義し、新しい顧客、新しい仲間、そして持続的な成長を呼び込むための、強力な『戦略』なんです。今回は、このサステナブルという概念を、中小企業の皆さんが明日から実践できる『価値観経営』として、具体的にどう事業に活かしていくか、一緒に考えていきましょう。
VELET「札幌の未来を担う中小企業に、CMO代行と組織育成を」
北海道札幌市のマーケティング&コーチングカンパニー URL:https://velet.jp/
個別セッションMTG用URL https://timerex.net/s/uemurankeitan_baea/7942e040
サステナブルは、未来の事業を『選ばれ続ける存在』にするための羅針盤
「サステナブル」の本質は、「事業をいかに長く、強く、継続させるか」という問いに他なりません。それは、単に売上を伸ばすだけでなく、関わるすべての人、社会、そして地球にとってプラスになる価値を創造すること。これにより、短期的な利益を追いかけるだけの「消耗戦」から脱却し、誰もが応援したくなるような「唯一無二の存在」へと進化できるのです。
例えば、パタゴニアやIKEAといった世界のトップ企業がなぜサステナブルに力を入れるのか。それは、この価値観に共感する層が、いまや市場の主流になりつつあるからです。消費者は「安ければいい」だけでなく、「この会社の商品を買うことで、社会が良くなるなら」という視点を持つようになりました。これは、価格競争に巻き込まれやすい中小企業にとって、お客様に「この会社から買いたい」と指名してもらうための、強力な武器になり得るのです。
では、具体的に私たち中小企業が、この考え方をどう事業に落とし込んでいけば良いのでしょうか。それは、決して大掛かりな設備投資やプロジェクトから始める必要はありません。日々の事業活動の中に、小さなサステナブルな視点を取り入れることから始めることができます。
中小企業がいますぐ始められる『2つの実践』
1. お客様と『価値観』でつながるマーケティング
サステナブルマーケティングの本質は、「何を売るか」ではなく、「なぜ、私たちはこれを売るのか」という問いに真摯に向き合い、それを顧客に伝えることです。
・地元とのつながりを深める: 地域の素材を積極的に使う、地元のイベントに参加する、地域の課題解決に貢献する。こうした取り組みは、単なる商品アピールではなく、「私たちはこの地域を大切にしています」という、揺るぎないメッセージとなります。その結果、地元のお客様から「このお店を応援したい」という強い共感とロイヤルティが生まれます。
・透明性のある情報発信: 製品がどのように作られているか、どんな素材を使っているか、従業員はどんな思いで働いているか。こうした情報を積極的に発信することで、お客様は単なる製品以上の「ストーリー」に触れることができます。この透明性が、ブランドへの信頼を強固なものにし、競合には真似できないブランド価値を築きます。
2. 組織の『生産性』と『エンゲージメント』を高める
サステナブルな視点は、組織そのものの成長にも深く関わっています。環境負荷を減らすための工夫は、結果的に無駄をなくし、組織の生産性を向上させることにつながります。
・「小さな無駄」をなくす習慣: 過剰な包装を減らす、ペーパーレスを推進する、電力消費を見直す。こうした小さな取り組みは、コスト削減に直結するだけでなく、メンバーに「私たちはより効率的な方法を常に探している」という意識を浸透させます。これにより、日々の業務における無駄を自分たちで発見し、改善していく「自走する組織」の文化が自然と育まれます。
・全員参加型の仕組みづくり: 廃棄物削減やリサイクルなど、サステナブルな活動にメンバーが関わる機会をつくりましょう。「お客様への価値提供」と「環境や社会への配慮」が一致することで、メンバーは自分の仕事に誇りを持ち、「私たちの仕事が社会を良くしている」という強いエンゲージメントが生まれます。
まとめ:サステナブルな経営は、活気ある組織を生み出す
ここまで見てきたように、サステナブルマーケティングは、単なる社会貢献や企業のイメージアップにとどまりません。それは、中小企業が活力を取り戻し、持続的な成長を実現するための、本質的な経営戦略です。
売上を伸ばすことだけを目標にしていると、いつか必ず行き詰まります。しかし、「何のために存在するのか」というパーパス(存在意義)を明確にし、その実現のために事業活動と組織を動かせば、お客様、社員、そして社会からの共感が集まり、結果として事業は力強く成長していくでしょう。
私たちCMO代行は、この「サステナブルな視点」を貴社の事業にどう組み込み、活気ある組織をどう育んでいくか、戦略とコーチングの両輪で伴走します。未来を創造する経営を、私たちと一緒に始めてみませんか?
ビジネス・マーケティング用語のTips
価値観経営: 企業が利益追求だけでなく、その存在意義(パーパス)や価値観を経営の核に据え、事業活動全体を通じて社会的な価値を創造していく経営手法のこと。
エンゲージメント: 従業員が、会社の目標達成に向けて自発的に貢献しようとする意欲や、会社に対する信頼度、愛着度のこと。サステナブルな活動は、このエンゲージメントを高める効果があります。
パーパス(存在意義): 企業やブランドの「なぜ、私たちはこれをやるのか」という根本的な問いへの答え。単なる製品やサービスを超えた、企業の活動や意思決定の指針となります。
ロイヤルティ: 顧客が特定のブランドや企業に対して抱く、強い愛着や信頼のこと。価格や機能だけでなく、価値観への共感がロイヤルティを築く上で重要な要素となります。
ESG: 環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字をとった言葉。企業の持続的な成長には、これらの観点が必要だという考え方です。
VELET「札幌の未来を担う中小企業に、CMO代行と組織育成を」北海道札幌市のマーケティング&コーチングカンパニー URL:https://velet.jp/
個別セッションMTG用URL https://timerex.net/s/uemurankeitan_baea/7942e040
Let’s keep in touch.
Follow us on Twitter and Instagram.