2025/09/24

『地方から世界へ、選ばれるブランドを創る』サステナブル商品づくりセルフチェックリスト

コストではなく最強のブランド戦略に。中小企業が顧客の心をつかむ『価値観』を掘り起こし、持続的な成長を実現する商品づくりのセルフチェックリスト。

上村啓太

2025/09/24

『地方から世界へ、選ばれるブランドを創る』サステナブル商品づくりセルフチェックリスト

コストではなく最強のブランド戦略に。中小企業が顧客の心をつかむ『価値観』を掘り起こし、持続的な成長を実現する商品づくりのセルフチェックリスト。

上村啓太

私たちは、貴社のブランドが輝き、測定可能な事業成果をもたらす、高性能のマーケティング機能と自律成長組織の構築を専門としています。

〜価値観が、最強のブランド戦略になる時代へ〜

はじめに:なぜ、今「サステナブル」なのか?

多くの経営者が「良い商品なのに、なぜ売れないのか?」と悩んでいます。その答えは、もはや「商品の機能」や「価格」だけではない時代になったからです。お客様は、その商品がどのように作られ、誰がどんな想いで関わっているのか、そしてその企業が社会にどんな良い影響を与えているのか、という「物語」を求めています。

サステナブルな商品づくりは、単なるコストではなく、お客様の心に響き、競合には真似できない「揺るぎないブランド資産」を築くための投資です。このセルフチェックリストを使い、貴社の「唯一無二の魅力」を再発見し、未来へ向けた新しい一歩を踏み出しましょう。



VELET「札幌の未来を担う中小企業に、CMO代行と組織育成を」

北海道札幌市のマーケティング&コーチングカンパニー URL:https://velet.jp/

個別セッションMTG用URL https://timerex.net/s/uemurankeitan_baea/7942e040



フェーズ1:価値観の掘り起こし(Being)

このフェーズでは、事業の根幹にある「パーパス(存在意義)」と「バリュー(価値観)」を明確にします。この「軸」がなければ、どんなに素晴らしい商品でも、お客様に深く共感してもらうことはできません。

  • チェックポイント

    • 取り組む事業の「なぜ」を、一言で言えますか?

      • 創業の原点や、事業を通じて解決したい社会課題を明確に言語化できていますか?

    • 「サステナブル」に対する貴社の定義は?

      • 環境保護だけでなく、従業員の働き方、地域社会への貢献など、貴社が大切にする価値観を明確にしていますか?

    • 顧客の「本当の悩み」を理解していますか?

      • 単なる商品ニーズだけでなく、顧客が抱える心の不安や、より良い未来への願いを深く理解していますか?

実践アクション

  1. 経営陣だけでなく、全従業員が参加するワークショップを開催し、貴社のパーパスとバリューについて語り合い、言葉にしてみましょう。

  2. 既存のお客様にインタビューを行い、なぜ貴社の商品を選んだのか、その背景にある「ストーリー」を深掘りしてみましょう。


フェーズ2:商品の設計とプロセス(Doing)

ここでは、フェーズ1で明確にした価値観を、具体的な商品やサービスのプロセスに落とし込みます。単なる「エコ」な素材を使うだけでなく、製造から廃棄まで、お客様が体験するすべてをサステナブルな視点で見直します。

  • チェックポイント

    • 原材料・素材の選定を把握していますか?

      • 使用している素材は、どこで、どのように調達されていますか?(例:地元産の素材、フェアトレード認証、再生可能素材など)

    • 製造プロセスは環境に配慮がされていますか?

      • 製造過程で排出される温室効果ガスや廃棄物を削減する具体的な取り組みがありますか?(例:エネルギー効率の改善、水の再利用など)

    • 商品のライフサイクル全体を考えていますか?

      • 商品が使用された後、どのように廃棄・リサイクルされるか、そのプロセスまで設計していますか?(例:分解可能なパッケージ、修理サービスなど)

    • サプライチェーンに倫理的な視点はありますか?

      • 原材料を供給するパートナー企業が、公正な労働環境や賃金を提供しているか確認していますか?

実践アクション

  1. 商品の製造から配送までのプロセスを「見える化」し、どの段階で環境負荷がかかっているか、メンバー全員で話し合ってみましょう。

  2. 製品パッケージを脱プラスチック化するなど、すぐに取り組める「小さな改善」からスタートし、その変化を社内外に発信しましょう。


フェーズ3:価値の伝え方(Telling)

サステナブルな取り組みは、ただ行うだけではお客様に伝わりません。このフェーズでは、貴社の本気の取り組みを、効果的かつ誠実に伝えるためのコミュニケーション戦略を構築します。

チェックポイント

  • 「グリーンウォッシング」になっていませんか?

    • 誇張した表現や、根拠のないサステナブルなアピールをしていませんか?

  • 発信する情報に「透明性」はありますか?

    • なぜこの素材を選んだのか、なぜこの価格なのか、その背景にあるストーリーやデータを誠実に伝えていますか?

  • お客様と「共に」ができていますか?

    • 一方的な情報発信だけでなく、お客様がサステナブルな活動に気軽に参加できる仕組み(例:空き容器の回収サービスなど)を提供していますか?

  • 従業員は自分たちのブランドの「ファン」になっていますか?

    • メンバーが自社の取り組みに誇りを持ち、自らの言葉でその価値を語ることができていますか?

実践アクション

  1. ウェブサイトやSNSで、製造プロセスの裏側や従業員のインタビューなど、普段見えない部分を積極的に発信しましょう。

  2. お客様の声や、社会貢献活動の成果を具体的な数字やエピソードで共有し、共感を生み出すコンテンツを作成しましょう。


まとめ:チェックリストから、次の一歩へ

このチェックリストは、貴社の事業を「未来型」にアップデートするためのロードマップです。これらを一つひとつ確認していくことで、単なる「良い商品」から、お客様に選ばれ続ける「強いブランド」へと進化するヒントが見つかります。

しかし、これらの問いに一人で向き合い、答えを導き出すのは簡単なことではありません。だからこそ、私たちのような外部のパートナーがいます。

私たちは、このチェックリストを軸に、貴社の事業・組織の現状を深く理解し、具体的な戦略を策定します。そして、戦略を「絵に描いた餅」にせず、現場のメンバーが自律的に動き出せるよう、伴走型のコーチングで支援します。

もし、このチェックリストを埋めてみて、「もっと深く掘り下げたい」「どうやって実践に移したらいいか分からない」と感じたなら、ぜひ一度、私たちの個別セッションでお話を聞かせてください。貴社の事業の可能性を、共に探求できることを楽しみにしています。


ビジネス・マーケティング用語のTips

  • パーパス(Purpose): 企業やブランドの「何のために存在しているのか」という根本的な存在意義。

  • バリュー(Value): パーパスを達成するために、組織が日々の活動で大切にするべき価値観や行動指針。

  • グリーンウォッシング: 企業が、実際には環境に配慮していないにもかかわらず、表面的な環境アピールを行うこと。

  • サプライチェーン: 製品やサービスが顧客に届くまでの、原材料の調達から製造、物流、販売までの全てのプロセスの連鎖。

  • ブランド資産: 顧客からの信頼、知名度、ロイヤルティなど、ブランドが持つ無形の価値。

VELET「札幌の未来を担う中小企業に、CMO代行と組織育成を」北海道札幌市のマーケティング&コーチングカンパニー URL:https://velet.jp/

個別セッションMTG用URL https://timerex.net/s/uemurankeitan_baea/7942e040


Let’s keep in touch.

Follow us on Twitter and Instagram.