私たちは、貴社のブランドが輝き、測定可能な事業成果をもたらす、高性能のマーケティング機能と自律成長組織の構築を専門としています。
北海道札幌市でCMO代行と組織コーチングを専門に行う、VELETの上村です。
事業が成長するにつれて、広告費の額も増えていきますよね。
「この広告費は本当に成果につながっているのか?」 「毎月かなりの金額を使っているのに、利益が思うように伸びない…」
こういった不安を抱えるのは、決してあなただけではありません。多くのBtoCサービス業の経営者が、同じ悩みを抱えています。
でも、少し立ち止まって、その広告費をどう捉えているか、考えてみませんか?
もし「毎月かかる、仕方ない経費だ」と感じているなら、その考え方を変えるだけで、事業は大きく変わる可能性があります。
広告費は、ただの「経費」ではありません。
それは、まだ見ぬ未来の顧客と出会うための「戦略的な投資」なんです。
この記事では、CMO代行として多くの企業のマーケティングを支援してきた私の経験と、組織コーチングの視点を組み合わせて、広告費を「未来への投資」に変えるための具体的な方法をお伝えします。
今日からすぐに始められるヒントが満載ですので、ぜひ最後までお読みください。
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広告費は「経費」ではなく「未来への投資」である
多くの経営者様は、広告費を「事業を維持するために毎月支払うコスト」として捉えがちです。しかし、確かに、費用です。ただ、この考え方では、広告費は減らすべき「悪」になってしまい、いつまで経っても有効な打ち手が見つかりません。
広告費を「投資」と捉えるということは、 「この広告費によって、将来どれだけの利益が生まれるか?」 「投資した広告費が、将来の売上をどれだけ伸ばしてくれるか?」 という視点を持つことです。
「投資」には、必ず「リターン(見返り)」が求められます。この視点を持つことで、私たちは自然と「どうすればもっと効率的に顧客を獲得できるか?」「どうすれば広告効果を最大化できるか?」という問いに向き合うようになります。
このマインドセットの転換こそが、広告費を無駄にせず、事業を成長軌道に乗せるための最初の、そして最も重要な一歩です。
なぜ広告費が「無駄」になってしまうのか?BtoCサービス業が陥る罠
まず、皆さんの会社が陥りがちな「広告費が無駄になるパターン」を一緒に見ていきましょう。
広告代理店に丸投げしている会社、担当者が手探りで運用している会社、どちらにも共通する典型的な「罠」があります。
データは語る。でも売上につながらない「サイロ化」の真実
「広告の管理画面では、クリック数もコンバージョン数も順調に増えているんです!」
そう喜んでいても、蓋を開けてみたら実際の売上は全く伸びていない。
これ、実はよくある話なんです。
なぜこんなことが起きるのでしょうか?
原因の一つは「データのサイロ化」です。
ウェブ広告のクリックデータ、自社サイトでの行動履歴、電話での問い合わせ、そして最終的な成約・売上データ。これらのデータがそれぞれのシステムに孤立し、連携されていない状態を指します。
ウェブ広告だけを見れば数字は良くても、電話で来た問い合わせが実は成約に至っていない、という重要な事実が見過ごされてしまう。
結果として、表面的な数字が良いだけの「見せかけの広告」に、貴重な費用を払い続けることになります。
「とりあえず出稿」が引き起こすターゲティングのズレ
「とりあえず、SNS広告を出しておこうか」 「競合がやっているから、うちもリスティング広告をやってみよう」
このような「とりあえず」の広告出稿も、広告費を無駄にする大きな原因です。
BtoCサービス業は、顧客の「感情」や「直感」に訴えかけることが非常に重要です。
そのためには、まず「誰に届けたいのか?」という問いに、徹底的に向き合う必要があります。
あなたのサービスを利用してくれるのは、どんな人でしょうか? その人は、どんなライフスタイルで、何に悩んでいて、どんな時にサービスを探すのでしょうか?
ターゲットとなる顧客像(ペルソナ)が曖昧なまま広告を出稿すると、広告は意図しない人にばかり表示され、全く響かないメッセージが飛び交うことになります。
結果として、広告はクリックされても、サービスの魅力が伝わらず、コンバージョンに至らない。これでは、どんなに広告を増やしても、ただ無駄に終わるだけです。
広告は「作業」になっていませんか? チームの当事者意識の欠如
広告運用が「作業」になってしまっている組織も、危険信号です。
広告の数字だけを追いかける毎日。 代理店から送られてくるレポートを見て「ふーん、今月はこんな感じか」で終わる。 「なぜこの数字になったのか?」 「次にどうすればもっと良くなるか?」
こうした本質的な問いが、チーム内で交わされていない状態です。
上から与えられた目標(KPI)を、ただのノルマとして消化するだけでは、チームメンバーは自ら考え、行動する意欲を失ってしまいます。
ウェブ広告の世界は日々変化しています。新しいトレンドや、競合の動きも常にチェックしなければなりません。
しかし、指示待ちの「作業」が当たり前になると、こうした変化に対応する柔軟性や、新しいアイデアを生み出す創造性も失われ、結果的に広告効果は停滞してしまいます。
広告費を「未来への投資」に変える3つの戦略的アプローチ
では、どうすればこの状況を打破し、広告費を「未来への投資」に変えることができるのでしょうか?
ここからは、具体的な3つの戦略的アプローチをご紹介します。
顧客の「心」を捉える! 感情に訴えかけるペルソナ設定とカスタマージャーニー
まずは、広告戦略の土台を固めるところから始めましょう。
ターゲット顧客の「心」を深く理解し、感情に訴えかけることが、BtoCサービス業の成功の鍵です。
単に年齢や性別といったデモグラフィック情報だけでなく、その人の「生活」や「価値観」、「サービスを利用することで得られる未来」まで想像してみてください。
例えば、美容院の広告であれば、「忙しいママが、日常を忘れてリフレッシュできる特別な時間」を演出する。 家事代行サービスであれば、「仕事と育児に追われる日々から解放され、家族との時間が増える喜び」を伝える。
こうした「感情」に寄り添ったメッセージは、単なる機能説明よりもはるかに強力です。
さらに、顧客があなたのサービスを知り、興味を持ち、購入し、そしてリピーターになるまでの「カスタマージャーニー」を明確に描くことが重要です。
SNSで認知を広げ、ウェブサイトでサービスの詳細を知ってもらい、広告で最後の後押しをする。
このように、それぞれのチャネルがどんな役割を担っているのかを明確にすることで、広告の使い方もより効果的になります。
商品、集客、接客。「三位一体」の連携こそが売上を生む
広告費を投資と考える上で、最も重要なのが「商品、集客、接客」というビジネスの「三位一体」を理解することです。
どんなに素晴らしい「商品」があっても、それを知らないお客様には届きません。これが「集客」の役割です。
そして、どんなに広告でたくさんのお客様を集めても、その後の対応(「接客」)が不十分であれば、購入にはつながりません。
ウェブ広告で集めたお客様を、店舗スタッフが笑顔で迎え入れ、丁寧にサービスを説明する。 問い合わせメールに迅速かつ親身に対応する。 SNSでのコメントに、スタッフが一つひとつ心を込めて返信する。
こういった、顧客とのすべての接点が「接客」です。
広告(集客)はあくまで、お客様と最初に出会うきっかけに過ぎません。その出会いを「価値あるもの」に変え、売上につなげるのは、あなたの「商品」の魅力と、それを届ける「接客」の力なんです。
この3つがバラバラに動くのではなく、一つのストーリーとして繋がっているかどうかを常に問い直すことが、広告費を無駄にしないための重要なポイントです。
ROIとROAS、そしてLTV。数字が示す「真の価値」を見抜く
広告の効果を正しく測ることは、広告費を最適化する上で不可欠です。
そこで重要になるのが、ROI(投資対効果)とROAS(広告費用対効果)、そしてLTV(顧客生涯価値)という3つの指標です。
ROASは「広告費1円あたり、どれだけの売上があったか」を示す指標です。 しかし、ROASだけを見て「売上が上がっているからOK!」と判断するのは危険です。
なぜなら、売上が上がっていても、粗利を考慮すると実は赤字になっているケースもあるからです。
そこで重要になるのが、利益ベースで効果を測るROIです。
「広告にかけた費用が、最終的にどれだけの利益を生み出したか?」
この問いに答えられるようになると、広告は「無駄な出費」ではなく、「利益を増やすための投資」へと変わります。
さらに、BtoCサービス業においては、一回限りの売上だけでなく、そのお客様が将来にわたってどれだけの利益をもたらしてくれるか、LTVも合わせて考えるべきです。
LTVが高いお客様を獲得するために、初期の広告費を多少高く設定することも、長期的には非常に合理的な戦略となります。
広告効果を最大化する「自走するチーム」の育て方
しかし、CMO代行を入れただけでは、本当の意味での成長は望めません。
外部の力を借りて成果を出しつつも、最終的には社内でマーケティング活動を「自走」できる組織をつくることが、長期的な成長には不可欠です。
そのためには「組織コーチング」が大きな力を発揮します。
広告は「誰の」ためのもの? 目的とKPIを自分ごと化する組織コーチング
「与えられたKPIを達成する」という受動的な姿勢から、「どうすればこのKPIを達成できるか?」と自ら考え、行動する主体的なチームへと変わる。
これが、組織コーチングが目指す第一歩です。
広告の目的は、単にクリック数やコンバージョン数を増やすことではありません。
その先にある「お客様にサービスを届け、喜んでもらうこと」、そして「会社の成長に貢献すること」です。
組織コーチングを通じて、チームメンバー一人ひとりがこの「目的」を深く理解し、自分自身の仕事がどう会社の成長につながっているのかを実感する。
そうすることで、広告は「ただの作業」から「未来への貢献」へと変わり、チーム全体のモチベーションが飛躍的に向上します。
チームの「内なる声」を引き出す対話の力
組織コーチングでは、「対話」を非常に重視します。
一方的に指示を出すのではなく、チームメンバーに「なぜこの結果になったと思う?」、「次に何を試してみたい?」と問いかける。
そうすることで、メンバーは自分の頭で考え、意見を言語化する力が身につきます。
「この広告のクリエイティブ、もっとこうしたらどうだろう?」 「このターゲット層には、実はこっちのメッセージが刺さるかもしれません」
このような、現場から生まれるリアルな声やアイデアは、広告効果を劇的に改善するヒントになることが多々あります。
対話を通じて、メンバーの意見を尊重し、挑戦を促す文化が根づくと、チームは自発的に学び、成長する「自走する組織」へと進化します。
PDCAを高速で回す、学習する組織への変革
広告運用にPDCAは欠かせませんが、多くの組織では「プラン」と「ドゥー」で終わってしまいがちです。
「チェック」と「アクション」がおざなりになり、いつまでも同じ失敗を繰り返してしまう。
組織コーチングを導入すると、振り返りの時間が「沈黙」ではなく、「問いと仮説の場」に変わります。
なぜこの数字が悪かったのかを深く掘り下げ、その場で次の一手を決定する。
「視聴率は高いがコンバージョンが低いのはなぜだろう?」 「もしかしたら、ランディングページのメッセージと広告の内容にズレがあるのかもしれない。次はA/Bテストで試してみよう!」
このように、PDCAサイクルが高速で回るようになると、施策の精度と改善スピードが一気に高まり、広告効果は右肩上がりに伸びていきます。
まとめ
広告費を「無駄」から「未来への投資」に変えるためには、まず経営者自身のマインドセットを変えることが重要です。広告は単なる経費ではなく、事業を成長させるための戦略的な投資です。
そして、その投資を成功させるには、以下の3つのポイントが不可欠です。
顧客の感情に訴えかける戦略の軸をつくること
「商品」「集客」「接客」を連携させ、一貫した顧客体験をつくること
数字を「自分ごと」として捉え、自ら考え行動する「自走するチーム」をつくること
私たちVELETは、CMO代行と組織コーチングを通じて、これらの課題を同時に解決し、企業の持続的な成長を支援します。
もし、貴社が広告費の悩みを抱え、組織の成長に課題を感じているのであれば、まずは一度、私たちと「壁打ち」をしてみませんか?
皆さんの会社の状況を丁寧にヒアリングし、最適な成長戦略を一緒に考えていきます。
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VELET「札幌の未来を担う中小企業に、CMO代行と組織育成を」北海道札幌市のマーケティング&コーチングカンパニー
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広告費は「経費」から「投資」へ!BtoCサービス業が成長するための3つの戦略
ビジネス用語Tips
ROI(Return on Investment): 投資対効果。投資した費用に対して、どれだけの利益が得られたかを示す指標。
計算式:(売上 - 投資額) ÷ 投資額 × 100
ROAS(Return on Advertising Spend): 広告費用対効果。広告費に対して、どれだけの売上があったかを示す指標。
計算式:広告経由の売上 ÷ 広告費 × 100
LTV(Life Time Value): 顧客生涯価値。一人の顧客が、取引開始から終了までの期間に、企業にもたらす利益の総額のこと。
カスタマージャーニー: 顧客が商品やサービスを認知し、興味を持ち、購入に至るまでの一連のプロセスを旅(ジャーニー)に例えたもの。
データのサイロ化: 企業内のデータが部署やシステムごとに孤立し、連携が取れていない状態。マーケティング効果の正確な分析を妨げる原因となる。
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