私たちは、貴社のブランドが輝き、測定可能な事業成果をもたらす、高性能のマーケティング機能と自律成長組織の構築を専門としています。
ブランドの曖昧さは磨き所かもしれません
皆さん、こんにちは。CMO代行と組織コーチングを掛け合わせた伴走型のコンサルタント、上村啓太です。
札幌でビジネスをされている皆さん、こんなふうに感じていませんか?
「一生懸命やっているのに、なかなか売上が伸びない…」 「競合との価格競争に巻き込まれて、利益が残らない…」 「うちの強みってなんだっけ?と、社員に聞かれても明確に答えられない…」
もし一つでも当てはまるなら、それは、決してあなたの努力が足りないわけではありません。その「もやもや」の正体は、もしかしたら「ブランド」がぼんやりしていることにあるのかもしれません。
ブランドと聞くと、大企業が莫大な広告費をかけてつくるもの、とイメージする方もいるかもしれませんね。でも、それは違います。ブランドとは、お客様の心の中に存在する「あなたの会社らしさ」のこと。そして、この「らしさ」を意識的に磨き、育てることこそが、競合ひしめく札幌の市場で、中小企業が勝ち抜くための唯一無二の道なんです。
このブログでは、ブランド戦略がなぜ重要なのか、そして、それをどうやって実践していくのかを、3つのステップに分けてお話ししていきます。最後まで読んでいただければ、きっとあなたの会社の「これから」が見えてくるはずです。
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競合に埋もれないために!なぜ札幌の中小企業こそブランド戦略が必要なのか?
「札幌」という地域は、都会的な要素と、地域に根差したコミュニティが共存する、とても魅力的な場所です。しかし、その分、競争も激しい。大手チェーン店から個人経営のこだわりのお店まで、あらゆるサービスがひしめき合っています。そんな中で、「ただ良い商品・サービスを提供している」だけでは、お客様に見つけてもらうことすら難しくなってきています。
ここで重要なのが、いかにして「お客様に選ばれる理由」をつくり出すか、です。
ブランド戦略は、まさにこの「選ばれる理由」を明確にするためのものです。単にロゴやデザインをかっこよくする、という表面的なことではありません。 「なぜ、うちの会社は存在するのか?」という根源的な問いからスタートし、お客様にどんな価値を提供し、どんな気持ちになってほしいのかを深く掘り下げていきます。
これを突き詰めることで、価格競争から抜け出し、他社には真似できない独自の価値を確立することができます。その結果、熱心なファンが増え、リピーターとなり、口コミで新たな顧客を連れてきてくれる。さらに、会社の「らしさ」が明確になることで、その想いに共感してくれる優秀な人材も集まりやすくなります。ブランド戦略は、一過性の集客施策ではなく、会社の未来を創るための根本的な土台なのです。
札幌の風土に根差した「ブランディングの内側と外側」
ブランドを考える上で、非常に大切な視点が「ブランディングの内側」と「外側」です。
内側とは、あなたの会社で働く社員さん、つまり組織そのものです。社員さん一人ひとりが、会社の「あり方」や「らしさ」を深く理解し、心から共感している状態。これが、ブランドの最も強固な土台になります。
一方、外側とは、お客様や取引先、地域社会といった、会社の外にいる人たちです。彼らに「この会社はこんな会社だよね」と認識してもらうための、広告や広報活動、ウェブサイトのデザイン、店舗の雰囲気、お客様への対応など、ブランドを形作るすべての要素を指します。
この「内側」と「外側」がしっかりと繋がっていることが、ブランド戦略を成功させる鍵なんです。たとえば、ウェブサイトで「お客様第一」と掲げているのに、いざ店舗に行ってみるとスタッフの対応が冷たい、といったことがあれば、お客様は不信感を抱いてしまいますよね。
ブランドは、お客様とのあらゆる接点で「一貫した最高の体験」を提供することで育まれます。そして、その一貫性は、ブランドの内側、つまり組織の文化から生まれるのです。
競合に勝つ「ブランド戦略」を実践するための3つのステップ
では、具体的にどうやってブランドをつくっていけばいいのでしょうか。私はこれまで多くの企業の成長をサポートしてきましたが、その成功には必ずと言っていいほど、3つのステップが存在しました。この3つのステップを丁寧に踏んでいくことが、競合に打ち勝つブランドを築くための王道です。
ステップ1:自社の「あり方」を深く掘り下げる - CI策定とパーパスの見つけ方
ブランド戦略の出発点は、会社の「あり方」を明確にすることです。 これは「CI(コーポレート・アイデンティティ)」を策定するプロセスとも言えます。 「私たちは何者で、何のために存在しているのか?」という問いを、経営者だけでなく、社員みんなで考え抜くことが大切です。
たとえば、「創業の理念や原点」は何だったのか。創業者がどんな想いでこの会社を立ち上げたのか、どんな課題を解決したかったのか。 「大切にしている価値観」は何なのか。日々の業務やお客様とのやり取りで、無意識のうちに守っているルールやこだわりは何か。 「お客様との感動的なエピソード」はありますか?お客様から「ありがとう」と言われた時、どんなことで喜んでくれましたか?
こうした問いに向き合うことで、これまで言語化できていなかった会社の「らしさ」が浮かび上がってきます。これは、他社が簡単に真似できない、あなたの会社だけの唯一無二の財産です。この財産を、社員全員で共有し、日々の業務に落とし込むことで、ブランドの土台が強固になっていきます。
このプロセスこそが、まさに「インナーブランディング」の第一歩。社員一人ひとりがブランドを自分ごととして捉えることで、内側からブランドを支える力が生まれてくるんです。
ステップ2:「誰に、何を、どのように届けるか」を明確にする - 戦略作りとアウターブランディング
会社の「あり方」が明確になったら、次に「誰に、何を、どのように届けるか」を具体的に設計していきます。ここでは、私たちが提唱する「HNT(北海道ニッチトップ)戦略」の考え方が非常に役立ちます。
HNT戦略とは、ゼロから特別なニッチを探すのではなく、「貴社が既に立っている独自の領域」を明確に定義し、その分野で地域No.1のポジションを確立することです。これを実現するために、まずは「STP(セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング)」の考え方を使います。
まずは、札幌の市場全体を細かく区切り(セグメンテーション)、その中で「うちのお客様はこんな人!」という理想像(ペルソナ)を具体的に描きます(ターゲティング)。この時、年齢や性別だけでなく、どんな悩みを持っていて、どんなライフスタイルを送っているのか、どんな時に私たちのサービスを求めているのかまで、深く掘り下げることが重要です。
そして最後に、「そのお客様にとって、私たちはどんな存在なのか?」という「圧倒的なNo.1ポジション」を確立します(ポジショニング)。 「札幌で美容クリニックと言えば△△さんだよね」「札幌で美味しいスープカレーと言えば〇〇だよね」といったように、お客様の頭の中に、あなたの会社が一番に思い浮かぶ状態を目指します。
このHNT戦略によって、お客様の心の中に特別なポジションを築き、価格競争ではなく、その「らしさ」で選ばれる会社へと進化することができます。そして、このステップで言語化された「らしさ」や「勝ち方」を、ウェブサイトやSNS、広告、パンフレットなど、お客様とのあらゆる接点で発信していくことが、「アウターブランディング」です。
ステップ3:「人」を通じてブランドを体現する - 組織文化の醸成と実行力
どんなに素晴らしい戦略を立てても、それを実行する「人」がいなければ、それはただの「絵に描いた餅」で終わってしまいます。強いブランドは、お客様にサービスを届ける社員一人ひとりの行動や言葉から生まれるものです。
ここで重要になるのが、組織コーチングの視点です。 せっかくつくったブランドの「あり方」や「勝ち方」を、経営層だけでなく、現場の社員一人ひとりが「自分ごと」として捉え、自律的に行動できるような仕組みをつくることが不可欠です。
例えば、ビジョンを浸透させるためのワークショップや、社員の小さな成功を具体的に褒め、称え合う文化をつくること。 週次や月次のミーティングでは、売上目標だけでなく、「ブランドとしてどう行動すべきだったか?」という視点も取り入れ、振り返りを行う。 そして、上司は部下に対し、一方的に指示するのではなく、「あなたはどうしたい?」と問いかけ、主体性を引き出すようなコミュニケーションを心がける。
こうした取り組みは、ブランドを体現する社員を育て、お客様との接点で「一貫した最高の体験」を提供することにつながります。ブランド戦略は、マーケティング部門だけの仕事ではありません。会社に関わるすべての「人」がブランドを形作る、という意識を持つことが、持続的な成長には不可欠なんです。
中小企業でもすぐに始められる!ブランドを形作る具体的なアクション
「ブランド戦略」と聞くと、難しく聞こえるかもしれません。でも大丈夫です。実は、今日からすぐに始められる、身近なところからブランドを磨いていくことができます。
1. 身だしなみ・服装のルールを見直す
「うちの会社は制服がないから…」という方もいるかもしれません。でも、服装はあなたの会社を表現する大切な要素です。 「私たちはプロとしてお客様にどう見られたいか?」 「私たちのサービスに一番合う服装ってどんなだろう?」 社員みんなで話し合ってみてください。きっと、「このくらいはOKだろう」と思っていたことが、実はブランドイメージを損ねていた、という気づきがあるはずです。 無理に統一するのではなく、TPOに合わせた「ブランドらしさ」のある服装ルールをつくるだけでも、意識は大きく変わります。
2. 名刺を「ブランドの語り部」にする
名刺は、単なる連絡先ではありません。初対面のお客様に、あなたの会社の「らしさ」を伝える最初のチャンスです。 会社のロゴやデザインはもちろんですが、名刺の裏側に「私たちの約束」として、会社のミッションやパーパスを記載してみましょう。 「なぜ私たちはこの事業をしているのか」 「お客様にどんな価値を届けたいのか」 こうしたメッセージが添えられているだけで、お客様はあなたの会社をより深く理解し、興味を持ってくれます。
3. ウェブサイトを「私たちのストーリー」で彩る
ウェブサイトも、単なる会社案内ではありません。 トップページに、創業者がどんな想いでこの会社を立ち上げたのか、どんな困難を乗り越えてきたのかといったストーリーを掲載してみませんか? 「お客様の声」のページも、ただの感謝の声だけでなく、お客様がどんな課題を抱えていて、私たちのサービスがそれをどう解決したのか、具体的なエピソードを添えると、より説得力が増します。 社員の紹介ページも、プロフィールだけでなく、仕事への想いや趣味など、人間性が伝わる情報を加えることで、お客様は親近感を抱きやすくなります。
4. SNSを「会社の日常」を伝えるメディアに
SNSは、お客様と会社が直接繋がることができる、非常に強力なツールです。 専門知識や商品の情報だけを発信するのではなく、オフィスでのできごとや、社員さんのランチ風景、地域イベントへの参加など、「会社の日常」を積極的に投稿してみましょう。 これにより、お客様はあなたの会社の雰囲気や「働く人」の顔を知ることができ、親近感や信頼感が生まれます。 「この会社の雰囲気、好きだな」「この人たちと一緒に仕事をしてみたい」と思ってもらうことが、ファンづくりに繋がります。
5. 店舗やオフィスの空間づくりにこだわる
来店されるお客様がいるなら、店舗の雰囲気や清潔感は、ブランドを形作る上で欠かせません。 整理整頓が行き届いているか? ブランドカラーやコンセプトに合った空間になっているか? お客様が心地よく過ごせるような配慮がされているか? お店やオフィスを「私たちのブランドを体現する場所」として捉え、定期的に見直してみてください。
札幌の風土に根差した「超伴走型」ブランド戦略
これまでお話ししてきたブランド戦略の3つのステップと、具体的なアクションは、どれも一朝一夕にできるものではありません。しかし、だからこそ、一度築き上げれば、競合が簡単には真似できない、揺るぎない強みとなります。
札幌という地で、地域のお客様に愛され、成長していくためには、その風土や人の温かさを理解した上で、戦略を立て、実行していくことが何より大切です。私たちVELETは、まさにそのために存在しています。
単なる戦略策定のコンサルティングではなく、経営者の皆さんと同じ目線に立ち、悩みや孤独に寄り添いながら、時に現場の社員と直接コミュニケーションをとり、一緒に汗をかく「超伴走型」の支援をしています。
ブランド戦略は、会社の未来をデザインすることです。 もし今、あなたが「このままではいけない」と感じているなら、それはあなたの会社が次のステージへ進む「CUE(きっかけ)」です。 「戦略」と「実行力」、そして「組織の育成」を両輪で回す私たちのCMO代行サービスは、あなたの会社の未来を創る強力なパートナーとなり得ます。
一人で悩まず、まずは一度、あなたの会社の「今」と「これから」について、ざっくばらんに話してみませんか?
まとめ:ブランドは未来への投資、今こそ行動の時です
札幌の市場で、競合に勝ち、持続的に成長していくためには、「価格」ではなく「価値」で選ばれる存在になる必要があります。そして、その価値の源泉こそが、あなたの会社だけの「ブランド」です。
今日お話しした3つのステップを改めて振り返ってみましょう。
自社の「あり方」を深く掘り下げる(CI策定):ブランドの「内側」を固め、唯一無二の土台をつくる。
「誰に、何を、どのように届けるか」を明確にする(HNT戦略):ブランドの「外側」への発信を設計し、お客様の心の中に特別なポジションを築く。
「人」を通じてブランドを体現する(組織文化の醸成):ブランドの「内側」と「外側」を繋ぎ、一貫した最高の体験をお客様に届ける。
そして、この土台を形作るために、今日からすぐに始められる具体的なアクションもご紹介しました。
身だしなみ・服装のルール:ブランドの体現者としての意識を高める。
名刺:単なる連絡先ではなく、ブランドのパーパスを伝えるツールとして活用する。
ウェブサイト:会社のストーリーや想いを伝えるメディアにする。
SNS:会社の日常や働く人の顔を見せることで親近感を醸成する。
店舗・オフィス:ブランドの世界観を体現する空間として整える。
これらの取り組みは、あなたの会社の未来への投資です。一歩踏み出す勇気が、きっとあなたのビジネスを次のステージへと導いてくれます。
私たちがどんなサポートができるか、あなたの会社の課題はどこにあるのか、まずは無料の「壁打ちセッション」でお話しさせてください。 あなたの「もやもや」をクリアにし、明確な一歩を踏み出すお手伝いをさせていただければ幸いです。
無料の個別セッションをご希望の方はこちらからお申込みください。
VELET「札幌の未来を担う中小企業に、CMO代行と組織育成を」北海道札幌市のマーケティング&コーチングカンパニー
URL:https://velet.jp/
個別セッションMTG用URL https://timerex.net/s/uemurankeitan_baea/7942e040
用語集
CMO(Chief Marketing Officer):最高マーケティング責任者。企業のマーケティング活動全般を統括する役職。
CI(Corporate Identity):コーポレート・アイデンティティ。企業の文化や理念を統一し、社会に発信していくこと。会社の「あり方」を明確にする活動。
HNT戦略(北海道ニッチトップ戦略):ニッチな市場で圧倒的な優位性を築き、北海道No.1のポジションを確立する戦略。
STP分析:マーケティング戦略を立てる際のフレームワーク。市場を細分化(Segmentation)し、ターゲットを絞り(Targeting)、自社の立ち位置を明確にする(Positioning)こと。
ペルソナ:商品やサービスにとって、最も理想的な顧客像を具体的に描いたもの。
PDCAサイクル:Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)を繰り返すことで業務を継続的に改善する手法。
インナーブランディング:企業理念やビジョンを社員に浸透させ、社員がブランドの体現者となるための活動。
アウターブランディング:企業が顧客や社会に向けてブランドの価値や魅力を発信する活動。広告、ウェブサイト、SNSなどが含まれる。
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