2026/01/11

映画ハッスルから学ぶ組織戦略|札幌の経営コーチが解説する戦略浸透法

Netflix映画『ハッスル』から学ぶ、戦略に「体温」を宿す方法。札幌VELETの組織コーチングが実践する、経営戦略を現場に浸透させる具体的手法を解説。

上村啓太

2026/01/11

映画ハッスルから学ぶ組織戦略|札幌の経営コーチが解説する戦略浸透法

Netflix映画『ハッスル』から学ぶ、戦略に「体温」を宿す方法。札幌VELETの組織コーチングが実践する、経営戦略を現場に浸透させる具体的手法を解説。

上村啓太

私たちは、貴社のブランドが輝き、測定可能な事業成果をもたらす、高性能のマーケティング機能と自律成長組織の構築を専門としています。

映画『ハッスル』から学んだ、戦略に「体温」を宿す方法

先日、Netflixで『ハッスル』を観た。

アダム・サンドラー演じるスカウトマンが、スペインの路上で見つけた無名の青年をNBAに導く物語だ。正直、最初は「よくあるスポーツサクセスストーリーかな」と思っていた。

でも、観終わった後、しばらく動けなかった。

なぜなら、この映画には僕たちが日々の仕事で忘れがちな「本質」が詰まっていたから。今週、まさに新しい「仕組み」を構築していた僕にとって、これはただの娯楽ではなく、一つの教科書になった。

1. 「本人以上に可能性を信じ抜く」という愛の形

映画の中で、主人公のスタンリーは何度もボー・クルス(その無名の青年)の可能性を周囲に説き続ける。チームのオーナーから「無理だ」と言われても。同僚から白い目で見られても。

彼は諦めない。

これを見て、ハッとした。

僕たちは「伴走者」として、クライアントやパートナーと向き合うとき、本当に相手の可能性を信じ切れているだろうか?

「まあ、このくらいが限界かな」「ここまでできれば上出来だろう」——そんな「現実的な」見立てで、無意識に天井を作っていないか。

スタンリーがボーに見せたのは、「あなたには、あなた自身がまだ気づいていない力がある」というメッセージだった。

これこそが、最大の「反転エネルギー」になる。

周囲が諦めたとき、たった一人が信じ続ける。その存在が、人を動かす。戦略やテクニックの前に、まずこの「信じる力」がなければ、どんな施策も魂の抜けたものになってしまう。

2. 伴走者の真髄——「共に汗をかく」ということ

印象的だったシーンがある。

スタンリーがボーのトレーニングに付き合う場面だ。彼は指示を出すだけの「コーチ」ではなかった。一緒に走り、一緒に息を切らし、一緒に限界を超えようとする。

これが「伴走」の本質だと思った。

「やっておいて」「これ、お願い」——僕たちは日常的にこう言ってしまう。もちろん、すべてを自分でやる必要はない。でも、本当に大事な局面では「共に汗をかく」姿勢が必要だ。

今週、僕は新しい「仕組み」を作った。

その仕組みに、この映画で学んだ魂を込めようと決めた。単なるシステムやフローではなく、「一緒に走る」という温度感を設計に織り込むこと。それが、仕組みを「生きたもの」にする。

3. 失敗を「物語」に変える技術

ボーは、スタンリーと出会う前、人生で何度も転んでいる。貧困、挫折、暴力沙汰。普通なら「終わった」と烙印を押されるような過去だ。

でも映画は、その「転んだ痛み」を丁寧に描く。

なぜか?

それがあるからこそ、最高の「復活」が生まれるからだ。

観客は、ボーの過去を知っているからこそ、彼の成功に心から震える。もし最初から順風満帆だったら、あの感動は生まれない。

これは、マーケティングの核心でもある。

僕はこれを「リバイバルマーケティング」と呼んでいる。失敗や挫折を隠すのではなく、それを「物語」として昇華させる技術。人は完璧なストーリーには感動しない。傷があるから、再起があるから、心が動く。

自分自身の失敗、クライアントの過去の苦戦——それらは「なかったこと」にするのではなく、「だからこそ今がある」という文脈で語り直す。それが、人の心に届くコミュニケーションになる。

まとめ:戦略に「体温」を

『ハッスル』は、バスケットボール映画であり、夢を追う物語であり、同時に「人を動かすとは何か」を教えてくれる教材だった。

可能性を信じ抜くこと。共に汗をかくこと。失敗を物語に変えること。

どれも、特別なスキルではない。でも、日々の忙しさの中で、僕たちが最も忘れやすいことでもある。

今週作った仕組みに、僕はこの3つを込めた。

戦略は大事だ。フレームワークも必要だ。でも、それだけでは人は動かない。

戦略に「体温」を宿すこと。

それが、この映画から受け取った最大のギフトだった。

『ハッスル』はNetflixで配信中。ぜひ、「仕事のヒント」として観てみてほしい。


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