2025/08/02

【CMO的視点】地域ブランドを「ニッチトップ」に導く8つの成長ロードマップ

「北海道ブランド」に頼りきってはいませんか?競合ひしめく市場で勝ち抜くには、自社の「らしさ」を明確にし、戦略的に伝える必要があります。超伴走型CMOが、感性と論理の両輪で地域ブランドを真に輝かせる秘策を解説します。

上村啓太

2025/08/02

【CMO的視点】地域ブランドを「ニッチトップ」に導く8つの成長ロードマップ

「北海道ブランド」に頼りきってはいませんか?競合ひしめく市場で勝ち抜くには、自社の「らしさ」を明確にし、戦略的に伝える必要があります。超伴走型CMOが、感性と論理の両輪で地域ブランドを真に輝かせる秘策を解説します。

上村啓太

私たちは、貴社のブランドが輝き、測定可能な事業成果をもたらす、高性能のマーケティング機能と自律成長組織の構築を専門としています。

その「北海道ブランド」への過信、見直す時です

北海道で事業を営む多くの経営者様は、自社の商品やサービスに「北海道」という冠がついていることに、少なからず安心感を抱いているかもしれません。たしかに、豊かな自然、新鮮な食材、温かい人柄といった「北海道」の持つイメージは、強力なブランド力として機能してきました。しかし、この数年でその状況は大きく変わりつつあります。インターネットの普及により、全国各地の魅力的な商品が手軽に比較されるようになり、消費者の目はますます肥えています。「北海道産」というだけで選んでもらえる時代は、残念ながら終わりを迎えつつあるのです。

懸命に事業を続けているのに、どうも手応えがない。広告費はかけているのに、一過性の集客で終わってしまう。そんな停滞感をもし感じているなら、それは外部環境の変化に、あなたの会社の「伝え方」が追いついていないのかもしれません。今こそ、「北海道」という大きな看板に甘んじるのではなく、自社にしかない「本当の魅力」を見つめ直し、それを戦略的に発信していく必要があります。この壁を乗り越えることができれば、貴社は単なる「北海道の会社」ではなく、「この分野なら絶対にあの会社!」と指名される、唯一無二の存在へと進化できるはずです。


▼壁打ちMTGを希望する


「北海道ブランド」という罠に陥っていませんか?


「北海道だから売れるだろう」「北海道の企業だから信頼されるだろう」—こうした期待は、多くの企業が抱きがちなものです。もちろん、このブランド力が貴社の事業を支えてきたことは間違いありません。しかし、その「大きな看板」に頼りすぎた結果、肝心な自社の個性を磨く努力がおろそかになってしまうケースを、私はこれまで何度も見てきました。例えば、競合との違いを明確に説明できなかったり、スタッフが会社の理念をうまく語れなかったり。これらは、無意識のうちに「北海道」というブランドに隠れてしまっている、貴社の「見えない課題」です。

消費者のニーズが多様化し、情報過多の現代において、商品やサービスの選択基準は「どこのものか」から「誰が、どんな想いで作っているか」へとシフトしています。北海道という広大な舞台で、無数の企業が同じように「北海道ブランド」を謳う中、貴社が本当に選ばれるためには、その背景にある独自のストーリー、情熱、そして顧客への約束を明確に打ち出す必要があるのです。この「大きな看板」に頼り切る状態から一歩踏み出し、自社の「小さな個性」を磨き上げることで、貴社の事業は持続的な成長軌道に乗ることができるでしょう。


【CMO的視点】地域ブランドを「ニッチトップ」に導く8つの成長ロードマップ


地域ブランドを単なる「地元の名産品」から、人々の心に深く刻まれる「特別な存在」へと進化させるには、感性と論理の両輪で戦略を練り、実行する必要があります。そのための道筋として、私は以下の8つのステップを提唱しています。これは、机上の空論ではなく、私が実際に多くの企業で伴走し、成果を出してきた実践的なアプローチです。停滞感を打ち破り、ニッチトップを目指すための、具体的な行動指針としてぜひ読み進めてください。


ステップ1:まず「あり方」を見つめ直す


ブランド戦略の第一歩は、自分たちが「何者であるか」を深く理解することから始まります。つまり、貴社の揺るぎない「パーパス(存在意義)」や「ビジョン(目指す姿)」、「バリュー(大切にする価値観)」を明確に言語化することです。創業者がなぜこの事業を始めたのか、どんな困難を乗り越えてきたのか、顧客との感動的なエピソードはないか。これらの物語は、貴社独自のDNAであり、競合が絶対に真似できない唯一無二の資産です。社員一人ひとりがこの「あり方」を理解し、共感することで、彼ら自身が貴社の強力なブランドアンバサダーとなり、発信するメッセージに説得力と熱量が生まれます。この内側から湧き出る「らしさ」こそが、顧客に深く響く共感の源泉となるのです。


ステップ2:「誰に」「何を」「どうやって」伝えるかを決める


「あり方」が明確になったら、次はその価値を「誰に」「何を」「どうやって」届けるかを具体的に設計します。ここで重要になるのが、ニッチトップ(HNT)戦略の考え方です。貴社がすでに得意としているニッチな領域を明確に定義し、「この分野なら絶対にあの会社だよね!」と地域で誰もが認める圧倒的なNo.1ポジションを確立するための「勝ち方の設計図」を描きます。具体的には、ターゲットとなる顧客像(ペルソナ)を深く掘り下げ、その顧客が本当に求めている価値は何かを徹底的に探ります。そして、その価値を最も効果的に伝えられるチャネル(Webサイト、SNS、MEO、広告など)を組み合わせて、一貫性のあるメッセージを発信していきます。


ステップ3:五感に響く「デザイン」と「空間」でブランドを体現する


ブランドの「らしさ」は、言葉や情報だけでなく、五感を通じて体感されることでより深く記憶に刻まれます。貴社の世界観を視覚的に表現するロゴやパッケージ、Webサイトのデザイン、そして顧客が実際に触れる店舗やオフィスの「空間」は、貴社のメッセージを雄弁に物語る重要な要素です。例えば、店舗のBGMや香り、商品の手触り、スタッフのユニフォームに至るまで、細部にまで「らしさ」を貫くことで、顧客は貴社のブランドを五感で深く理解し、愛着を抱くようになります。この「デザイン」と「空間」への投資は、単なる美しさの追求ではなく、貴社のブランド価値を高め、顧客との絆を深めるための戦略的な投資なのです。


ステップ4:「実行エンジン」を組織の中に創り上げる


どんなに素晴らしい戦略も、実行されなければ「絵に描いた餅」で終わってしまいます。そこで不可欠なのが、戦略をやり抜くための強力な「実行エンジン」を組織の中に創り上げることです。これは、単にマーケティング施策を実行するだけでなく、チーム全体が自律的に考え、行動し、改善を繰り返せるようにする組織コーチングの領域です。現場のメンバーが戦略の意図を理解し、自分たちの役割を明確に認識することで、PDCAサイクルは驚くほど速く、正確に回り始めます。KPI(重要業績評価指標)を明確にし、月次フィードバックMTGを通じて、進捗を共有し、成功体験を積み重ねることで、チーム全体のモチベーションとパフォーマンスは飛躍的に向上します。このステップがあるからこそ、私たちは持続的な成長を実現できるのです。


ステップ5:顧客を「共創パートナー」として巻き込み、熱狂的なファンを育む


ブランドは、企業が一方的に作り上げるものではなく、顧客との対話を通じて共に育っていくものです。特に地域ブランドにおいて、顧客は単なる「買い手」ではなく、貴社のストーリーを愛し、応援してくれる「共創パートナー」であり、強力な伝道者となり得ます。SNSを活用して顧客の声を拾い上げ、商品の開発やサービスの改善に活かしたり、限定イベントや体験型ワークショップを通じて直接交流する機会を設けたりすることで、顧客は「自分もブランドの一部である」という強い帰属意識を持つようになります。こうした深い絆で結ばれた熱狂的なファンコミュニティは、貴社のブランド価値を揺るぎないものにし、新たな顧客を自然に呼び込む原動力となります。顧客との対話を通じて、未来を共に創り上げていく。この視点こそが、ブランドを持続的に輝かせる秘策です。


ステップ6:プレスリリースを活用し、貴社から「北海道の未来」を問いかける


ブランドの「らしさ」が明確になり、顧客との絆が育まれたら、次に目指すのは社会全体との対話です。その強力なツールが「プレスリリース」です。しかし、これは単なる新商品やイベントの告知ではありません。プレスリリースを通じて、貴社の事業が「北海道の食文化をどう守っていくか」「地域経済にどのような良い循環を生み出すか」「北海道の技術をどう次世代につなぐか」といった、より大きな問いを社会に投げかけるのです。貴社のストーリーに社会的な意義が付与されることで、メディアは単なる広告ではなく、貴社が語る「北海道の未来」という大きな物語に共感し、取り上げてくれるでしょう。

貴社の事業を通じて、北海道の豊かな自然や人々の知恵、独自の文化がどう守られ、発展していくか。この壮大な物語は、共感の輪を広げ、貴社のブランド価値を揺るぎないものにします。私たちは、貴社の事業の中に眠る「社会的なストーリー」を見つけ出し、それを戦略的なプレスリリースへと昇華させるお手伝いをします。メディアに取り上げられることで、貴社のブランドは北海道全体の価値を高める存在となり、事業の成長と地域貢献の両立が実現するのです。


ステップ7:その「らしさ」、いよいよ世界の舞台へ


さあ、国内で磨き上げ、熱狂的なファンに支えられた貴社のブランドは、いよいよ世界の舞台へと羽ばたく準備が整いました。インターネットが国境を溶かした現代において、貴社の「らしさ」こそが、海を越える最大の武器となります。私たちが目指すのは、単に海外市場に進出することではありません。貴社の根底にある「Authenticity(本質的な価値)」を損なうことなく、その物語を世界の共通言語で語り、新たなファンと出会うことです。

大切なのは、「世界向け」に貴社の本質を変えることではなく、北海道の大地で育まれた貴社のストーリー、職人の手仕事、そして事業にかける情熱を、文化や言語の壁を超えて響かせることです。SNS、海外のメディア、インフルエンサーとの連携など、アプローチは多岐にわたりますが、すべての出発点は、貴社の「らしさ」にあります。私たちは、その魅力を最大限に引き出すための戦略を共に描き、"Go beyond borders." を実現するためのナビゲーターを務めます。"Now is the time." 貴社の挑戦は、北海道から世界へと続く、新たな物語の始まりです。


ステップ8:ブランドを支える「人」を育む、強固な組織文化を創る


磨き上げられたブランドは、一朝一夕で築かれるものではありません。そして、それを未来へとつなぐのは、他でもない「人」です。事業が次のステージへと進むにつれて、創業者の想いを共有し、自律的に行動できる次世代のリーダーを育むことが不可欠となります。私たちは、単にマーケティング戦略を立てるだけでなく、組織コーチングを通じて社員一人ひとりがブランドの価値を深く理解し、自らの言葉で語れるようになるための「対話」を重視します。

「らしさ」を体現する組織文化は、外部の模倣を許さない、貴社最大の競争力となります。社員が「この会社で働いていることが誇りだ」と感じ、お客様が「この人たちから買いたい」と思ってくれる。そのような強固な組織文化を創り上げることこそが、ブランドを持続的に成長させる最後の鍵なのです。私たちは、貴社の事業を内側から支える「人」の成長を、最後の最後まで伴走者としてサポートします。


まとめ:あなたの「らしさ」が、北海道の未来を創る


「北海道の魅力」という大きなブランドに頼る時代は終わり、これからは「貴社らしさ」という小さな光をどれだけ強く輝かせられるかが勝負の分かれ目となります。その小さな光を磨き上げ、戦略という道筋を照らし、組織という実行エンジンを動かす。この一連の流れを伴走者としてサポートするのが、私のCMO代行サービスです。感性と論理の両輪で、貴社の事業を次のステージへと力強く導きます。

もし、貴社が事業の停滞に悩み、自社の「本当の魅力」を伝えきれていないと感じているなら、ぜひ一度、私と話をしてみませんか?「変わりたい」「もっと成長したい」その強い想いを、具体的な成果へと結びつけるための「きっかけ」を、私たちが提供します。


【超伴走型CMO】代表 上村啓太からのメッセージ

変化を恐れる必要はありません。 「もっと成長したい」「地域でNo.1になりたい」というあなたの強い想い、それこそが、事業を動かす最大の原動力です。 私がこれまで培ってきた「思考法」と「実践力」、そして「組織を育てる力」を、今度は貴社の成長のために使いたいと心から願っています。 もし今、少しでも「変わりたい」という気持ちがあるなら、ぜひ一度お話ししましょう。

あなたの「きっかけ(CUE)」は、もうすぐそこにあるかもしれません。

まずは一度、貴社のお悩みをお聞かせください。無料の壁打ちセッションでお待ちしております。

CMO代行の詳細はこちら URL:https://velet.jp/

個別セッションMTG用URL https://timerex.net/s/uemurankeitan_baea/7942e040/

Let’s keep in touch.

Follow us on Twitter and Instagram.