2025/08/15

成長の踊り場を乗り越えろ!売上5億円の壁を突破する「CMO流」経営戦略

中小企業の経営者向けに、売上5億円前後の企業が直面する「成長の踊り場」の課題と、それを乗り越えるためのマーケティング・組織戦略について解説する記事です。CMO代行と組織コーチングの両輪で事業成長を加速させる具体的な方法を紹介します。

上村啓太

2025/08/15

成長の踊り場を乗り越えろ!売上5億円の壁を突破する「CMO流」経営戦略

中小企業の経営者向けに、売上5億円前後の企業が直面する「成長の踊り場」の課題と、それを乗り越えるためのマーケティング・組織戦略について解説する記事です。CMO代行と組織コーチングの両輪で事業成長を加速させる具体的な方法を紹介します。

上村啓太

私たちは、貴社のブランドが輝き、測定可能な事業成果をもたらす、高性能のマーケティング機能と自律成長組織の構築を専門としています。

CMOのブログをお読みいただきありがとうございます。CMO代行の上村です。

事業が成長し、売上が5億円を超えたあたりから、「次の成長」が見えにくくなる。そんな経営者の方と、日々お話ししています。右肩上がりの成長が続いたはずなのに、なぜか売上の伸びが鈍化したり、組織に停滞感が出てきたり。まるで目の前に見えない壁が立ちはだかっているような感覚に陥る方も少なくありません。

今日は、その「売上5億円の壁」を突破するために、マーケティングがどう役立つのか、そしてなぜマーケティングだけでは壁を越えられないのか、私の経験からお話ししたいと思います。このブログが、あなたの事業を次のステージへと導くためのヒントになれば幸いです。



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売上5億円の壁:成長の踊り場で何が起きているのか?


事業の初期段階では、社長であるあなたの情熱と行動力、そして少数の精鋭メンバーの頑張りで、ぐんぐんと売上を伸ばすことができます。しかし、事業が拡大し、売上が5億円規模になってくると、それまで通用していたやり方が通用しなくなることがあります。

売上5億円とは、単純計算で月平均約4,200万円です。もし利益率が10%だとすると、月420万円の利益が生み出されている計算になります。この規模になると、社員は10人から30人規模に増え、組織も部門化され始めます。社長がすべてを把握し、細かく指示を出すことが難しくなってくる頃合いです。

この段階でよく見られるのが、以下の3つの「壁」です。



1. マーケティングの「部分最適」の壁


「Web広告を頑張っているけど、最近は費用対効果が悪いな…」

「SNSを毎日更新しているけど、なかなか売上に繋がらない…」

このような悩みを抱えている経営者の方は少なくありません。個々のマーケティング施策に力を入れているのに、それが点と点で終わってしまい、線として繋がっていない状態です。これは、マーケティング活動が全体戦略と紐づいていない「部分最適」に陥っている証拠です。


たとえば、SNSで集客できても、店舗での接客がその期待値を下回ってしまうと、顧客は定着しません。広告費を投じても、顧客体験全体が設計されていなければ、それは一時的な集客にしかならず、リピーターという資産になりません。この「部分最適」の壁を越えるには、商品、集客、接客という顧客体験全体を一貫した戦略でデザインし直す必要があります。


2. 組織の「属人化」の壁


売上5億円規模の企業では、社長や特定の優秀なメンバーに業務が集中し、その人にしかできない仕事が増えていく傾向があります。これは、属人的な創造性が発揮されている状態とも言えますが、同時に組織としての成長を妨げる大きな要因にもなります。


「あの人がいないと仕事が回らない…」 「社長の頭の中にあるノウハウが、社員に伝わっていない…」


このような状況では、その人が抜けた瞬間に事業が停滞するリスクを抱えることになります。また、社員一人ひとりが自ら考え、行動する機会が少なくなり、組織全体としての成長が止まってしまいます。この「属人化」の壁を越えるには、特定の個人に依存するのではなく、再現性のある「仕組み」として事業の勝ちパターンを言語化し、組織全体で共有することが不可欠です。


3. 経営者の「孤独」の壁


事業の成長とともに、経営者が抱える重圧も増していきます。売上や利益はもちろん、組織の方向性、人材育成、そして未来の成長戦略まで、決断すべきことが山積しています。しかし、その悩みを社内で共有できる相手はなかなか見つからないものです。


「この戦略で本当に間違いないのだろうか…」 「社員には言えない、資金繰りの不安がある…」

このような孤独感は、経営者の心を疲弊させ、時に大きな決断を鈍らせる原因にもなります。この「孤独」の壁を越えるには、利害関係のない第三者と戦略の「壁打ち」をしたり、同じようなステージにいる経営者と悩みを共有したりする機会を持つことが大切です。




CMO的視点:マーケティングと組織を「両輪」で動かす


これらの「壁」を乗り越え、売上5億円の踊り場から次のステージへと成長するには、マーケティングと組織を「両輪」で動かすことが不可欠です。どちらか一方だけでは、必ずどこかで事業が停滞してしまいます。

マーケティングは「攻め」、組織は「守り」。攻めのマーケティング戦略で市場を開拓し、守りの組織力でその成果を最大化し、定着させる。この二つがバランス良く機能することで、事業は力強く成長し続けることができます。


CMO代行サービスは、この「両輪」を機能させるための役割を担います。


攻めのマーケティング: データに基づいた最適な戦略立案、AIを活用した効率的な施策実行、そして競合には真似できないブランド構築まで、専門的な知見で事業の成長を加速させます。たとえば、WebサイトやSNS、広告など、個々のチャネルがバラバラに動いている状態から、顧客を惹きつけ、ファンへと育てていく一貫した仕組みを設計します。これにより、無駄なコストを削減し、費用対効果の高いマーケティング活動を実現します。

守りの組織力: いくら優れたマーケティング戦略があっても、実行する「人」がいなければ成果は出ません。組織コーチングを通じて、社員一人ひとりの主体性を引き出し、自ら考え行動する「自律したチーム」を育成します。リーダー層への伴走型コーチングも行い、組織全体のパフォーマンスを底上げし、社長に代わってPDCAを回せる体制を構築します。これにより、事業の勝ちパターンが属人的なノウハウではなく、組織全体の資産となります。


なぜ「超伴走型CMO」が必要なのか?


「CMO」と聞くと、大企業が雇う専門的な役職だと思うかもしれません。しかし、中小企業こそ、CMO代行の力を借りるべきだと私は考えています。

それは、中小企業には、事業の成長を牽引するマーケティング責任者が不在であることが多く、社長がマーケティングから組織育成まで、全てを一人で抱え込みがちだからです。外部のCMO代行は、単なるアドバイザーではなく、あなたの右腕として、現場の課題から経営の悩みまで、一貫して伴走します。


私のCMO代行サービスは、以下の3つの要素を組み合わせることで、事業の成長を力強く支援します。

  1. データと直感を掛け合わせたマーケティング戦略: AIを活用した市場分析やデータ解析で、客観的な根拠に基づいた戦略を立案します。同時に、長年の現場経験で培った「顧客の心に響く」直感を掛け合わせることで、単なるデータ主義に陥らない、人間味のあるマーケティングを実現します。これにより、費用対効果の高いマーケティング戦略が確立され、事業目標達成への道筋が明確になります。



  2. 「超伴走型」の組織コーチング: 「戦略は完璧なのに、実行できない…」という状況をなくすため、社員一人ひとりの「らしさ」を引き出す組織コーチングを行います。単発の研修ではなく、週次・月次のミーティングを重ね、PDCAサイクルを回す文化を組織に根付かせます。これにより、社員が「やらされ感」ではなく、「自分ごと」として事業に取り組むようになります。



  3. 未来を創るための「新規事業開発」支援: 既存事業の成長はもちろん、次の時代に向けた「未来の種」を見つけることも重要です。市場の潜在ニーズやAIが拓く新たなビジネス機会の特定にも貢献し、イノベーションを起こせる組織づくりを支援します。





あなたが次の一歩を踏み出すために

売上5億円の壁を前に、もどかしさや孤独感を感じていませんか?

しかし、それはあなたの事業が次のステージへと進化する「成長痛」なのかもしれません。

その壁を、一人で抱え込む必要はありません。私たちは、あなたの事業の「攻め」と「守り」を同時に強化し、持続的な成長を可能にする「学習する組織」の構築を支援します。


もしあなたが、

  • 売上の伸び悩みから抜け出したい

  • 属人化から脱却し、組織を強くしたい

  • マーケティング戦略を根本から見直したい

  • 未来への一歩を踏み出す勇気が欲しい

と感じているのであれば、ぜひ一度、私たちの無料「壁打ちセッション」をご活用ください。お見積もりや契約を前提とせず、あなたの事業の現状を整理し、未来の可能性を共に探る特別な時間です。


あなたの事業を次のステージへと導く、その「きっかけ」を、私たちが提供します。


VELET「札幌の未来を担う中小企業に、CMO代行と組織育成を」 北海道札幌市のマーケティング&コーチングカンパニー

URL:https://velet.jp/

個別セッションMTG用URL  https://timerex.net/s/uemurankeitan_baea/7942e040



用語解説

  • PDCA(Plan-Do-Check-Action):業務管理のサイクルを回すための手法。「計画→実行→評価→改善」の4段階を繰り返すことで、業務を継続的に改善し、生産性を高めます。


  • 費用対効果(ROI:Return on Investment):投資した費用に対して、どれだけの利益が得られたかを示す指標。投資効果を測定する際に使われます。


  • 部分最適:組織全体ではなく、特定の部署や個人の目標だけを追求する状態。全体の利益を損なう可能性があるため、全体最適の視点が重要になります。


  • 属人化:特定の個人しか業務内容やノウハウを把握していない状態。業務効率や品質の低下、リスクにつながるため、組織全体で情報共有や標準化を進めることが求められます。


  • CMO(Chief Marketing Officer):最高マーケティング責任者。企業のマーケティング活動全般を統括し、事業成長に貢献する役割を担います。


  • 超伴走型:単に戦略をアドバイスするだけでなく、現場に入り込み、実行から組織育成まで、顧客と一体となって目標達成を目指すコンサルティングのスタイルです。


  • 超自律型組織:外部からの指示や命令がなくても、社員一人ひとりが自ら考え、行動し、課題解決ができる組織のこと。変化の激しい時代を生き抜くために不可欠な組織のあり方です。


  • 「壁打ちセッション」:相手と意見交換をすることで、自分の考えを整理したり、新しいアイデアを発見したりする対話形式のことです。


  • HNT(北海道No.1・ニッチトップ):特定の市場や分野において、北海道内でトップの地位を確立している状態です。


  • LLMO(大規模言語モデル最適化):大規模言語モデル(LLM)の性能を最大化するためのプロセスや戦略。生成AIを効果的に活用するために重要です。

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