2026/01/20

会議がうまく機能しない本当の理由|時間軸×役割で設計を変える

会議がつまらないのは設計の問題。札幌VELETが時間軸×役割で会議を再設計し「未来を創る時間」に変えた方法。月次戦略会議と週次レビューの実例を公開。

上村啓太

2026/01/20

会議がうまく機能しない本当の理由|時間軸×役割で設計を変える

会議がつまらないのは設計の問題。札幌VELETが時間軸×役割で会議を再設計し「未来を創る時間」に変えた方法。月次戦略会議と週次レビューの実例を公開。

上村啓太

私たちは、貴社のブランドが輝き、測定可能な事業成果をもたらす、高性能のマーケティング機能と自律成長組織の構築を専門としています。

「会議、変えたいんだよな…」と思っているあなたへ

毎週月曜9時。定例会議。

スマホをいじる社員。 あくびを隠す管理職。 「特にありません」を連発する営業チーム。

「この会議、意味あるのかな…」

そう思ったこと、ありませんか?

札幌で9,000セッションの組織コーチングを行ってきた私は、多くの経営者から同じ悩みを聞いてきました。

「会議を変えたい。でも、どう変えればいいか分からない。」

今日は、VELETがクライアント企業と時間をかけて辿り着いた、会議を「未来を創る時間」に変える方法をお話しします。

会議がうまく機能しない、本当の理由

よくある会議の流れ


9:00 開始
9:05 社長挨拶「今月も頑張りましょう」
9:10 営業部「先週の売上は…」(準備してきた資料を読み上げ)
9:20 制作部「先週の案件は…」(同じく資料を読み上げ)
9:30 管理部「特にありません」
9:35 社長「何か質問は? シーン…
9:40 社長「では、今週も頑張ってください」
9:45 終了

全員、何も変わらずに席に戻る

この会議がうまく機能しない3つの理由

理由1: 時間軸がごちゃ混ぜになっている


「先週の数字」(過去)
「今週の予定」(現在)
「来月の目標」(近未来)
「3ヶ月後の戦略」(中期)

全部を1つの会議でやろうとしている
結果、どれも中途半端
焦点が定まらない

理由2: 参加者の役割が整理されていない


経営者・幹部・現場リーダー・スタッフ
全員同じ会議に参加

誰に何を話せばいいか分からない
立場によって必要な情報が違う
本音を話しにくい

理由3: 準備に時間をかけすぎている


「来週までに資料作ってきて」
「PowerPointにまとめて報告して」

社員は資料作りに時間を使う
会議は「資料の読み上げ」になる
その場で考え、議論する時間がない

VELET流: 時間軸 × 役割で会議を整理する

これは一朝一夕では完成しません。

クライアント企業(札幌の制作会社・社員15名)と6ヶ月かけて試行錯誤し、ようやく辿り着いた形です。

会議の全体設計

会議を「時間軸」と「役割」で整理すると、こうなります。


会議名

頻度

参加者

時間軸

目的

戦略会議

月次

幹部+VELET(最大5名)

3ヶ月先以降

構造と優先順位を整理

MGR会議

月次

幹部+現場MGR+VELET(最大5名)

3ヶ月先を見て今を決める

7割で進める意思決定

週次レビュー

週次

運営本部+VELET

今週

視点を揃える

KFS報告

週次

運営本部→VELET

今週の数字

異常値チェック

4つのポイント:


時間軸で分ける(3ヶ月先 / 今週)
役割で分ける(幹部 / 現場MGR / 運営本部)
人数を絞る(最大5名)
準備させすぎない(口頭中心)

月次|戦略会議(3ヶ月先以降を見る場)

基本設計

参加者: 幹部 + VELET(最大5名)

時間: 90-120分

頻度: 月1回

見る時間軸: 3ヶ月先以降

この会議で扱うこと


1. 3ヶ月後のゴール確認(10)
   「3ヶ月後、どうなっていたい?2. 現状の構造分析(30)
   「今、何が本質的な課題か?表面的な問題と本質的な課題を分ける

3. 優先順位の決定(30)
   「今、最も重要なことは何か?「何をやらないか?」を決める

4. 戦略の骨子(30)
   「どういう手で勝つか?抽象的でOK、具体策はMGR会議で

大切にしていること


資料は最小限、口頭中心
「今週どうする?」は話さない
「3ヶ月後」だけを見る
具体的な実行策は出さない(MGR会議の役割)

なぜ幹部だけなのか?


現場MGRがいると「今すぐできること」に引っ張られやすい。
幹部だけだからこそ、少し先の未来を純粋に考えられる。

月次|MGR会議(3ヶ月先を見て、今を決める場)

基本設計

参加者: 幹部 + 現場MGR + VELET(最大5名)

時間: 90~120分

頻度: 月1回(戦略会議の後)

見る時間軸: 3ヶ月先を見ながら、今週〜今月を決める

この会議で扱うこと


1. 戦略の共有(20)
   戦略会議で決めた方向性を共有
   幹部が現場MGRに伝える

2. 「7割で進める」意思決定(40)
   「完璧じゃなくても、今週から何を始める?「誰が、何を、いつまでに?」を決める
   細部は詰めない、大枠だけ

3. 障害の確認(30)
   「これをやるために、何が必要?「経営判断が必要なことは?その場で意思決定

「7割で進める」という考え方


完璧な計画を作ってから動くと:
計画に時間がかかる
市場が変わる
結局、実行されない

7割の情報で意思決定し、走りながら修正すると:
今週から動ける
実行しながら学べる
振り返ると大きく進んでいる

実例:


戦略会議で決めたこと:
「3ヶ月後、新規顧客を月10社獲得できる体制を作る」

MGR会議での意思決定:
「完璧な営業資料を作るのは後回し。
今週、今ある資料で10社訪問してみよう。
反応を見てから資料を改善していこう。」

7割で進める
走りながら修正
3ヶ月後、実際に新規顧客が増えた

週次|週次レビュー(視点を揃える場)

基本設計

参加者: 運営本部 + VELET

時間: 60分

頻度: 週1回

見る時間軸: 今週

この会議で扱うこと


1. 現場の声(25)
   「今週、現場で何が起きてる?「お客様から何を言われた?「スタッフの様子はどう?資料なし、口頭のみ
   思い出しながら話す

2. 気になる兆候(25)
   「何か違和感ある?「いい兆候は?悪い兆候は?数字には出ていない「空気」を共有

3. 来週の注意点(10)
   「来週、気をつけることは?

なぜこれが大切なのか?


幹部は現場を「数字」で見る
運営本部は現場を「実感」で見る

この2つの視点を週1で揃えることで:
幹部の意思決定の質が上がる
現場の声が戦略に反映される
ズレが早期に見つかる

週次|KFS報告(異常を早期発見する場)

基本設計

参加者: 運営本部 → VELET(1on1)

時間: 15分

頻度: 週1回

見る時間軸: 今週の数字

この会議で扱うこと


1. KFSの数字確認(5)
   売上、新規、リピート、離脱など
   前週比、前年比

2. 異常値のチェック(5)
   「いつもと違う数字はある?「なぜその数字になった?3. 次のアクション(5)
   「このままでいい?「何か手を打つ必要がある?

なぜ1on1なのか?


全体会議で数字の細部を話すと時間がかかる
1on1だから、細かい質問ができる
1on1だから、率直に話せる

資料を準備しすぎない、という選択

「資料を準備する」ことの功罪

メリット:

情報が整理される
伝わりやすい

デメリット:

準備に時間がかかる
「整った話」しかしなくなる
その場で考える時間がなくなる
本音が出にくくなる

VELETが大切にしていること


資料は最小限
口頭で、その場で考える
考えながら話す
話しながら気づく

実際のMGR会議での会話例:


幹部: 「今月、新規顧客10社獲得するために、何が必要だと思う?現場MGR: 「うーん…営業の人数が足りないかもしれません」

VELET: 「今、何社くらい訪問していますが?現場MGR: 「週5社くらいです」

VELET: 「成約率は?現場MGR: 「3社に1社くらい…あ!

VELET: 「どうしました?現場MGR: 「成約率を上げれば、訪問数を増やさなくてもいいんですね」

VELET: 「成約率、今なぜ3割なんでしょうね?現場MGR: 「正直、提案が弱いんです。お客様の課題を深く聞けてない」

幹部: 「じゃあ、今週から、訪問前にお客様の課題を3つ仮説立ててみよう」

現場MGR: 「はい、やってみます!

口頭で話すことの力:


その場で考える
深掘りしながら本質が見える
「訪問数」ではなく「成約率」が本質と気づく
実行したくなる

実際の変化(6ヶ月かけて)

クライアント企業の状況(Before)

札幌の制作会社(社員15名)


会議: 週1回の定例会議のみ
参加者: 経営者、幹部、現場MGR、スタッフ全員
資料準備: 毎週3時間
内容: 資料の読み上げのみ
結果: 議論なし、決定なし、行動変化なし

変革のプロセス(6ヶ月)

Month 1-2: 会議の分離を試行


まず「戦略会議」と「MGR会議」を分けてみる
最初は混乱…「これで大丈夫?」という不安
幹部は「現場MGRを入れないと不安」という声

Month 3: 資料を減らす実験


「資料は最小限、口頭中心」を試す
最初は戸惑いの声
でも、徐々に慣れる
「口頭の方が本音が出る」という実感

Month 4: 週次レビュー開始


運営本部との週次レビューを開始
「現場の実感」が幹部に伝わるようになる
「視点が揃う」感覚を実感

Month 5-6: 組織の変化


MGR会議で「7割で進める」が定着
実行スピードが上がる
「うち、変わってきたよね」という実感

結果(6ヶ月後)


指標

Before

After

会議の数

1種類

4種類(役割分担)

資料準備時間

週3時間

ほぼ0時間

意思決定サイクル

1ヶ月

1週間

新規提案数

月5件

月15件

会議満足度

2.3/5.0

4.6/5.0

定性的な変化:

幹部「現場MGRを信じて任せられるようになった」
現場MGR「7割で進めていいから、動きやすい」
運営本部「週次レビューで視点が揃うから、幹部の意図が分かる」

まとめ: 会議は「設計」で変わる

会議がうまく機能しないのは、設計の問題です。

時間軸と役割を整理すれば、会議は変わります。

ただし、すぐには変わりません。 6ヶ月かけて、じっくり型を創っていきます。

VELET流「時間軸 × 役割」の会議設計:


会議名

頻度

参加者

時間軸

目的

戦略会議

月次

幹部+VELET

3ヶ月先以降

構造と優先順位を整理

MGR会議

月次

幹部+現場MGR+VELET

3ヶ月先を見て今を決める

7割で進める意思決定

週次レビュー

週次

運営本部+VELET

今週

視点を揃える

KFS報告

週次

運営本部→VELET

今週の数字

異常値チェック

4つのポイント:

1. 時間軸で分ける(3ヶ月先 / 今週)
2. 役割で分ける(幹部 / 現場MGR / 運営本部)
3. 人数を絞る(最大5名)
4. 資料は最小限、口頭中心

変化は、時間をかけて訪れます。

でも、確実に変わります。

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