2026/01/15

情報を「揃える」ことが、信頼を生む──札幌のCMO代行が語るSEO/GEO対策の本質

札幌のCMO代行・上村啓太が、北海道の自動車学校グループのSEO/GEO対策を支援した実例を解説。マスターデータと構造化データで情報を揃え、GoogleやAIからの信頼を構築。事業承継にも通じる「情報整理」の本質とは。

上村啓太

2026/01/15

情報を「揃える」ことが、信頼を生む──札幌のCMO代行が語るSEO/GEO対策の本質

札幌のCMO代行・上村啓太が、北海道の自動車学校グループのSEO/GEO対策を支援した実例を解説。マスターデータと構造化データで情報を揃え、GoogleやAIからの信頼を構築。事業承継にも通じる「情報整理」の本質とは。

上村啓太

私たちは、貴社のブランドが輝き、測定可能な事業成果をもたらす、高性能のマーケティング機能と自律成長組織の構築を専門としています。

札幌でCMO代行・組織コーチングを展開するVELET代表の上村啓太です。

「うちのホームページ、検索しても出てこないんだよね」

経営者の方から、こんな相談をよくいただきます。

SEO対策、GEO対策、構造化データ……。専門用語が飛び交うと、「結局、何をすればいいの?」と途方に暮れる方も多いのではないでしょうか。

先日、北海道内で複数の自動車学校を運営するグループ企業様から、「SEOとGEO対策を見直したい」というご相談をいただきました。

結論から言うと、このプロジェクトで最も大切だったのは、技術的なテクニックではありませんでした。

「情報を揃える」という、一見地味だけど本質的な作業でした。

今回は、その取り組みを通じて得た気づきを共有します。事業承継や経営改善を考えている経営者の方にとって、何かヒントになれば嬉しいです。

複数校あるのに、情報がバラバラだった

このグループは、創業50年以上の老舗です。北海道内の複数つのエリアに自動車教習所を展開し、それぞれが地域に根ざした教習を行っています。

最近ではドローン教習所の運営や、車の整備・レンタカー事業なども手がけ、「カーライフをトータルでサポートする」企業グループへと進化しています。

ただ、課題がありました。

グループ全体を束ねるWebサイトを新しく立ち上げようとしているものの、各校の情報がバラバラだったのです。

住所の表記が微妙に違う。電話番号の書き方が統一されていない。Googleビジネスプロフィールの情報と公式サイトの情報が一致していない。

これは、人間にとっては「まあ、だいたい分かるよね」で済む話かもしれません。

でも、GoogleやAI検索エンジンにとっては、「この会社、本当に信頼できるの?」という疑念につながります。

そして何より、お客様にとっても不安の種になる。

「電話番号、どっちが正しいんだろう?」「この住所で合ってるのかな?」——そんな小さな迷いが、問い合わせをためらわせる原因になるのです。

SEOとGEO、何が違うのか

まず、言葉の整理をさせてください。

SEO(Search Engine Optimization) は、Googleなどの検索エンジンで上位表示されるための施策です。これは以前からある考え方で、多くの経営者の方もご存知でしょう。

一方、GEO(Generative Engine Optimization) は、ChatGPTやPerplexity、GoogleのAI Overviewなど、生成AIが回答を作る際に「参照される」ための施策です。

「札幌で自動車学校を探しているんだけど、おすすめはどこ?」

こんな質問をAIにする人が増えています。そのとき、AIがあなたの会社を「おすすめ」として挙げてくれるかどうか。それがGEO対策の目的です。

そして、SEOとGEOには共通点があります。

どちらも、「情報が正確で、一貫していて、信頼できる」ことを重視しているのです。

テクニックより先に、まず「信頼」。これが、検索対策の本質です。

最初に取り組んだこと:「マスターデータ」を作る

私がまず提案したのは、「マスターデータ」を作ることでした。

マスターデータとは、「正しい情報の原本」です。

会社名、住所、電話番号、営業時間、URL、SNSアカウント……。これらの情報を一箇所にまとめ、「ここに書いてあることが正解」という基準を作る。

シンプルですが、これが意外とできていない会社が多いのです。

今回のグループでは、以下の項目を整理しました。

  • 基本情報マスター(正式名称、住所、電話番号、座標など)

  • CV導線マスター(予約フォーム、LINE、Googleビジネスプロフィールなど)

  • SNS・採用マスター(Instagram、ブログ、Indeedなど)

  • 構造化データ設置リスト(どこに何を設置するかのチェックリスト)

このマスターデータがあれば、公式サイトを更新するとき、Googleビジネスプロフィールを修正するとき、すべて同じ「原本」を参照できます。

情報が揃う。それだけで、信頼が生まれる。

「構造化データ」で、AIに正しく伝える

マスターデータを整理したら、次は「構造化データ」の実装です。

構造化データとは、GoogleやAIに「このページは何についての情報か」を伝えるためのコードです。HTMLの中に、特定のフォーマットで情報を埋め込みます。

たとえば、自動車学校のページには「AutoDrivingSchool」という種類の構造化データを設置します。そこに、学校名、住所、電話番号、営業時間、対応する免許の種類などを記述する。

すると、Googleは「ああ、これは札幌市手稲区にある自動車学校のページなんだな」と理解できます。AIも同様に、「この会社はこういう事業をやっていて、ここに所在地がある」と正確に把握できる。

今回のプロジェクトで特に重要だったのは、「parentOrganization」 という記述です。

これは、「この自動車学校は、親組織であるグループに属している」ということを明示するものです。複数の学校それぞれにこの記述を入れることで、GoogleやAIは「この学校は同じグループなんだ」と認識できる。

グループ全体の信頼性が、各校に波及する。逆もまた然りで、各校の良い評判がグループ全体の評価を高める。

この「つながり」を可視化することが、構造化データの本質的な役割です。

グループサイトと各校サイト、役割を分ける

もう一つ、今回整理したのは「グループサイト」と「各校サイト」の役割分担です。

私はこんな比喩を使いました。

「グループサイト=信頼の中央銀行、各校サイト=地域密着の営業拠点」

グループサイトは、企業としての信頼性を担保する場所です。会社の理念、歴史、事業全体の説明、採用情報、プレスリリース。「この会社は信頼できる」と感じてもらうための情報を集約する。

一方、各校サイトは、地域のお客様と直接つながる場所です。「札幌駅から通える自動車学校は?」「室蘭で合宿免許を取るメリットは?」といった、具体的なニーズに応えるコンテンツを充実させる。

この役割分担を明確にすることで、情報の重複を避けつつ、それぞれのサイトが最大限の効果を発揮できるようになります。

これは、組織づくりと同じです。

本社と現場の役割が曖昧だと、どちらも中途半端になる。でも、「本社は信頼の担保、現場はお客様との接点」と明確に分ければ、それぞれが力を発揮できる。

Webサイトも、組織も、本質は同じなのです。

Wikipediaとの連携:「外部からの信頼」を築く

公式サイトの整備と並行して、Wikipediaの情報も見直しました。

AIは、回答を生成するとき、複数の情報源を参照します。公式サイトだけでなく、Wikipediaや口コミサイト、ニュース記事なども見ている。

このとき、公式サイトの情報とWikipediaの情報が一致していると、AIは「この情報は信頼できる」と判断します。逆に、情報が食い違っていると、「どちらが正しいか分からない」と判断を保留することがある。

だから、Wikipediaの住所、座標、事業内容などを、公式サイト(=マスターデータ)と完全に一致させることが大切です。

ただし、Wikipediaには「宣伝禁止」「中立的な観点」というルールがあります。「業界No.1」「最高のサービス」といった主観的な表現は削除されます。

淡々と、事実だけを書く。創業年、所在地、取扱免許、アクセス方法。それで十分なのです。

むしろ、宣伝的な表現を削ることで、記事の信頼性が上がり、結果として長く残るページになります。

事業承継にも通じる「情報を揃える」という仕事

今回のプロジェクトを通じて、改めて感じたことがあります。

「情報を揃える」というのは、地味だけど愛のある仕事だ、ということです。

SEOやGEOというと、どうしても「テクニック」「攻略法」という印象を持つ方が多いかもしれません。でも、本質はもっとシンプルで、もっと人間的なものです。

お客様が知りたい情報を、正確に、分かりやすく届ける。どこを見ても同じ情報が書いてあって、安心して問い合わせできる。

そういう「当たり前のこと」を丁寧にやることが、結果としてGoogleにもAIにも評価される。

これは、事業承継の場面でも同じです。

顧客リスト、取引先情報、業務マニュアル……。後継者にとって、「何がどこにあるか分かる」状態は、何よりのプレゼントです。

情報がバラバラの会社を引き継ぐのは、地図のない旅に出るようなもの。でも、情報が揃っていれば、後継者は安心してスタートを切れる。

情報を揃えることは、次の世代への愛なのです。

最後に:「そこに愛はあるか?」

私はいつも、自分に問いかけます。

「そこに愛はあるか?」

SEO対策を「検索順位を上げるためのテクニック」と捉えると、どこか冷たい作業になります。

でも、「お客様が正しい情報にたどり着けるようにする」と捉えると、それは愛のある仕事になる。

今回のグループは、60年以上にわたって地域の方々の「免許を取りたい」という想いに応えてきました。その歴史と信頼を、GoogleやAIにも正しく伝える。

それが、私がお手伝いできたことです。

戦略に 体温を。

情報を揃えることから、信頼は生まれます。

「情報がバラバラで困っている」経営者の方へ

VELETでは、CMO代行・組織コーチングを通じて、SEO/GEO対策から事業承継まで、経営の「情報整理」を伴走支援しています。

技術の話だけでなく、「なぜそれをやるのか」という本質から一緒に考えます。

VELETのサービスを見る

【まとめ】 札幌のCMO代行・上村啓太が、北海道の自動車学校グループのSEO/GEO対策を支援。マスターデータで情報の「原本」を作り、構造化データでGoogleやAIに正しく伝え、外部からの信頼を構築。情報を揃えることが検索評価を高め、お客様の安心と事業承継の成功につながる。


関連記事

CMO代行・マーケティング

組織コーチング・事業承継

成功事例

Let’s keep in touch.

Follow us on Twitter and Instagram.